陸前高田しみんエネルギーとは?

設立の思い

【循環する経済へ】

わたしたちが使うお金は、誰かの生活の糧になっています。それならば、できるだけ地域の人にお金が回ってほしい。これが、地域内の経済循環の考え方です。電気は、家や学校、職場など、日々の暮らしに欠かせないもので、陸前高田市全体で1年間に使われる電気代は、約10億円とも言われています。

2016年に、電力の小売事業は全面自由化され、消費者が自由に電力会社を選べる時代になりました。「地域のための、地域に選ばれる電力会社をつくり、地元での雇用創出や再エネ調達、納税を通じて、これまで地域の外に流れ出ていた電気代を、地域に残したい。」このような思いで、陸前高田しみんエネルギーの設立に至りました。

【支え合いの社会へ】

陸前高田の地域コミュニティには、安心な暮らしや有形無形の財産を守るための支え合いの文化が根付いています。そして、震災復興を支えた遠くの仲間が災害に見舞われれば、「今度は我々が」と自然と支援の動きが生まれる、そんな支え合いのネットワークが全国や海外にまで広がっています。

人口の減少や高齢化が進む社会の中で、わたしたちが豊かに暮らしていくためには、この支え合いの文化が益々重要となります。陸前高田しみんエネルギーは、地域を想う皆さまからお預かりする電気代から必要経費を差し引いた利益を、より良い地域づくりのために還元することで、電力を通じた支え合いの仕組みをつくります。

【豊かな環境を未来へ】

地球規模で進む気温や海面の温度上昇は、陸前高田の美しい風景を織りなす里山、田園、川や海の環境に影響を及ぼしています。地球温暖化の主な原因である二酸化炭素の排出を減らすためには、毎日使う電気や熱のエネルギー源を、化石燃料から太陽光やバイオマスなどの再生可能エネルギーに切り替えていくことが必要です。

陸前高田しみんエネルギーは、地域における再エネ導入の促進と、持続可能な森林づくりへの貢献を通じて、先人たちが守り育ててきた郷土の豊かな自然環境を、未来の世代に引き継いでいきます。

陸前高田しみんエネルギーが目指す姿

行政との連携

陸前高田しみんエネルギーの設立にあたっては、陸前高田市から、事業の趣旨への賛同と出資をいただきました。現在、ほぼ全ての公共施設の電力は当社から供給しております。

(主な公共施設)
陸前高田市民文化会館、高田小学校、保健福祉総合センター、高田松原運動公園、高田保育所、陸前高田市コミュニティホール、高田粗大ごみ処理場、陸前高田浄化センター、広田浄化センター、矢作中学校、横田小学校、矢作小学校、竹駒小学校、気仙小学校、長部小学校、高田第一中学校、学校給食センター、グローバルキャンパス、米崎小学校、高田東中学校、小友小学校、広田小学校、陸前高田市消防本部、黒崎温泉、市営火葬場、竹駒水源池、総合交流センター(夢アリーナたかた)、陸前高田市スポーツドーム、市庁舎、市立博物館、東日本大震災津波伝承館(県)、各地区コミュニティセンター、二又診療所、広田診療所 等