【イベント開催レポート】いま、地域に「電気のお医者さん」が足りない!~地元で稼ぐを可能にするキャリア~

6月20日(木)18:30~20:00に「電気のお医者さん(電気主任技術者)」をテーマにしたイベントを市民文化会館にて開催いたしました。(オンライン配信あり)
当日、会場参加10名、オンライン参加5名の方にご参加いただきました。
アーカイブ配信へは、10名以上の方にお申込みいただきました。

まず、弊社代表の小出より、「再生可能エネルギーをつくることができれば、地域循環型社会ができると思っていましたが、大きな間違えで、電気を保安してくださる方がいないといけないことに気が付きました。今回講師の皆さんをお迎えして、皆様から学び、このシンポジウムをきっかけに、弊社の事業として進めていけたらと考えています。」とご挨拶をしました。

その後、でんき予報士、電力系ユーチューバーの伊藤菜々さんより、電気主任技術者のお仕事、資格の合格体験記についてお話いただきました。

資格を取得するためには仲間が必要ということを伝えた上で、伊藤さんはYoutubeの動画作成や配信を通じて、仲間をつけることができたそうです。そして、資格取得のスケジュールや勉強をする上でポイントなどを教えて頂きました。

伊藤さんのお話の内容が気になる方は、ぜひ、伊藤さんのYoutubeチャンネルをご覧ください。

次に、東北エリアを担当されている電気主任技術者の高木さんより、具体的なお仕事の内容、仕事の喜びについてお話をしていただきました。
「電気は嘘をつかない」という言葉が印象的で、何かトラブルがあったときは必ず原因があり、それを解決したときにお客さま感謝される、それが喜びとのことでした。その他、働き方、お金事情なども教えて頂きました。

最後に、高木さん、若手の電気主任技術者である藤原さん、そして、株式会社I,T.I代表取締役の柏崎和久さんが加わったパネルディスカッションを行いました。
柏崎さんは様々な地域の脱炭素やマイクログリットにかかわっており、その視点から、電気主任技術者の人材不足の深刻さ、活躍の場の可能性、かっこよさについてお話いただきました。そして若手の電気主任技術者の方に、資格取得のきっかけ、仕事のやりがいを教えて頂きました。電気のお仕事と聞くと、危険なイメージをいだく方もいるかと思いますが、安全管理の文脈でもそれぞれのご経験をお話しいただきました。

その後、参加者の皆様からの質疑応答を行い、イベントは終了いたしました。

2時間弱の本イベントで、電気主任技術者の人材不足の深刻さ、仕事の重要性を学ぶことができました。また、電気主任技術者になるには国家資格が必要で、資格取得の難しさも同時に実感しました。ただ、再生可能エネルギーの広がりを考慮すると、なくならない仕事、食べるのに困らない仕事が地方でも実現できるというのはとても魅力的だと感じました。
毎日使っている電気について、触れ合える・考えられる機会をつくっていきたいとも思いました。

ご参加いただいた皆様、そして、ご登壇いただいた皆様、ありがとうございました。

今後、弊社が実施を予定している「電気主任技術者の人材育成プログラム」について
資格取得のための学習コミュニティをつくるとともに、伊藤さんや高木さんのような資格保持者や経験者によるメンター制度をご用意し、丁寧な伴走型支援を通じて資格取得を目指していただくプログラムとする予定です。更に、今後弊社に電気保安部門を設立することで、柔軟な働き方と実務経験の受け皿も整備していきたいと考えています。(プログラムの準備が整い次第、改めてホームページ等でお知らせをさせていただきます)